2012年2月18日土曜日

利益の前に、主権紛争は手段だ。

第二週授業1:中国の軍拡と尖閣諸島問題についての感想



 中国出身の私は、この授業の前に「尖閣諸島」という名前を聞いたことがなかった。なぜその主権紛争がたくさんあった地域の名前を知らなかったかというと、中国のメディアとこの教科書で使われた名前が大きく違ったからだ。中国は「尖閣諸島」という名前を認めたことがなかったので、いつも釣魚島と呼んだ。今度の授業のきっかけで、中日双方からの論点を聞くことができた。日本側の桜井さんは極右の意見を持ち、日本はアメリカに頼らず、軍事力を高め、中国へ強い態度を持つべきだと主張している。中国側の朱さんは双方の感情が強すぎ、このまま落ち着くまで待った方がいいと主張している。私はこの紛争の原因を知った後、日本が軍事力を高めることは行けないし、中国の方がこのまま落ち着くまで待つこともいけないと思っている。まず、憲法九条によると、日本の自衛隊が軍隊になることは無理だ。そのせいで高額の軍費も集められないので、軍拡をするのも不可能だろう。しかも、アメリカの太平洋軍隊は中日紛争に介入する気がないようだ。強硬に自分の主権を示すことは中日関係へ悪い影響を与えるに違いない。一方、中国側では、鄧小平が何十年前に言った係争問題は徐々に解決されるべきだという言葉には、実際は「このまま今は問題を解決せずに中国が復興することを待つ」という意味を含んでいたのではないか。鄧小平が日本に訪問した時、中国の実力はまた弱かった。でも、今世界の石油資源が少なくなりつつあり、中国の軍事力も増強しているので、尖閣諸島の石油資源を利用したい中国は絶対その主権問題を譲らないだろう。したがって、今の日中関係に対し、双方の態度は明らかだ:日本は自分の主権を守りたい上に、中国の経済力も利用したいので、中国政府といい関係を壊したくない;中国は自分の実力が高まったので、石油資源のために尖閣諸島の紛争を利用したい。今、この問題の解決方法はあまりない。微妙なバランスを守ることしかない。しかし、一歩間違ったら大きな損失を受けることになるから、日本が主権と経済の問題の中でバランスを取るのはとても難しいのではないか。


相関リンク:
尖閣諸島問題(日本語)
Senkaku Island (English)
尖閣諸島中日漁船衝突(ビデオ)

5 件のコメント:

  1. 釣魚島は中国にとっての固有の領土であることには違いない!!!

    返信削除
  2. とてもいい作文です!ウェン、素晴らしい!

    返信削除
  3. そうですね。今中国の国情も変わったし、日中関係も以前よりずっと違うし、鄧小平の知恵と「棚上げする」政策に戻ったら本当に尖閣諸島問題を解決できるかどうか分からないですね。桜井よしこさんの意見はあまりにも右翼的だけど、日本はこれからずっとアメリカに依存することはできないという点に賛成します。

    返信削除
  4. 私はウェンさんと同じで尖閣諸島問題はあまりいい解決方法がないと思いますね。中国の成長が留まらないので、日本だけでなく、世界の国々はどう世界第一大国になりそうな中国と共存できるかという事をよく考えなければなりませんね。

    ウェンさんがすこし言ったくれた中国と日本の歴史教育の違いは面白かったです。歴史は、100%客観的なものではありませんね。誰の視点から見るかという事も大切ですね。

    返信削除
  5. 尖閣諸島か釣魚島かという名称の問題について私もウェンさんに凄く共感しています。韓国でも竹島か独島かという同じ問題があるからです。たしかに、どんな名前で呼ぶかということ自体がこの領土問題をどちらの視点から見つめているかを意味しますので、ブログに書き込む時にも凄く慎重になりますよね。

    返信削除