2012年2月25日土曜日

歴史への態度

授業3:「親日派」と「漢奸」についての感想

「漢奸」と呼ばれる汪精衛(右)と東條英機(左)

今週は日本の侵略戦争についてのコラムを読んだ。私は「親日派」と「漢奸」についてのコラムに興味があった。「親日派」・「漢奸」とは、韓国・中国で日本の統治に積極的に協力した人物たちのことだ。中国で生まれた私は、小さい頃から「漢奸」が絶対悪い人だという教育を受けた。たくさんそれに関する映画がある上に、中学校の先生は魯迅の弟、有名な学者周作人という人を紹介する時も、「この人は文学の才能が高かったが、『漢奸』になってしまいました。それが原因で、今その人の文章は教科書に入れられません」とおしゃった。だから、私は韓国の初代大統領が「親日派」を保護したことを読んだ時、信じられなかった。韓国の友達によると、今でも彼らの子孫は地位が高い人物だそうだ。韓国人がそのような人に憎まないかと聞いたら、ある女優で、最近その祖父が親日派だと分かったために、彼女の上演がボイコットされたことを教えてくれた。教科書によると、韓国人は2004年に「反民族行為真相糾明特別法」を制定し、親日派の調査を開始したそうだ。でも、今、これを行うのが正しいかどうか私は疑問を持っている。多くの「親日派」の人はもう亡くなっているのではないのだろうか?彼らの子孫たちを罰するのは不公平なのではないだろうか?

去年の年末に、中国の张艺谋(チャン・イーモウ)氏が監督を務め、南京虐殺を描いた映画「ザ・フラワーズ・オブ・ウォー(The Flowers of War)」が公開された。日本人はそれを「プロパガンダ」と呼んだが、私はそう思わない。今は私にとって「漢奸」のイメージが変わったので、この映画は人間性を表現していると思う。孟さんという男は自分の娘の「友達と一緒に逃げたい」という願望を聞いた後、漢奸として日本軍の交通部に協力した。お父さんが漢奸になったので、彼の娘は友達に批判され、お父さんを憎むようになった。それを我慢した孟さんは何も言わず、一生懸命頑張って学生たちを助け、最後に日本軍に撃ち殺された。その映画を見て泣いた私は、「自分の家族を守るために漢奸になってしまった人も多かったのではないか」と思った。歴史の問題は多くの人の感情と関係あるから、簡単に解決できない。漢奸や親日派を罰するのはもちろんだが、どの程度まで罰するのか、彼らの家族をどう扱うのかという問題を考えなければならないと思う。

相関リンク:
日本の戦争犯罪
The Flowers of War Trailer:

5 件のコメント:

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  2. 韓国の「親日派」のことですが、韓国では戦後親日派が処断されませんでしたので、親日派本人は勿論子孫までも親日行為で不正に集まった財産や土地などで富裕な生活をしてきました。この親日派の財産は全部自分の祖国を裏切ったり自分の民族を虐待したりして集まったのですので、没収しなきゃならないですね。なのに、親日派の子孫は自分の家族や先祖の誤りを全然反省せず、この財産が正当なことだと主張しているので問題になってます。たまには国家に没収された財産を戻してくれって訴訟したりするとんでもない場合もあります。戦後親日派が処断されなかったのは、本当に、韓国の恥だと思います。

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    1. なるほどね。そのお金の問題は文化大革命の時の中国と似ていますね。その時中国は昔の権力者のお金(これらは民衆からのお金と主張していた)を全部奪ったんです。でも政府がそのお金をどう使ったかということは誰も知りませんでした。私は、やはりそのお金が政府に行った方よりチャリティーに行った方がいいと思います。

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  3. そうですね。戦争のとき、だた大切な人を守りたいため、裏切り者になってしまった人はきっと少なくなかったと思います。もちろん国家も守るべきですが、でもその前まずそばにいる家族のことを考えなくちゃいけません。そして、韓国では親日派の子孫たちまでは社会問題を起こっていることがぜんぜん知りませんでした。もう何十年も経ったから、財産の正当さはやはい判断するのは難しいですね。パクさんのポストのおかげで大変勉強になりました。

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  4. 私も「親日派」と「漢奸」のことに興味を持っていました。フーさんが言ってくれた通りに戦争に時に大切な人を守るためになんでもする人が必ずいますね。白黒のものではありません。だからウェンさんが言ってくれた「漢奸だから教科書に入れられません」という考え方はとても危ないと思います。

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