2012年3月9日金曜日

残留孤児を育てるのは正しいか?

「大地の子」についての感想−1

今週は山崎豊子の小説、またその小説を原作としたテレビドラマ「大地の子」を勉強し始めた。中国残留日本人孤児の話だが、日本の侵略戦争のせいで、その時、中国東北地方の中国人が日本人の子供への差別したということはこのドラマに何度も現れる。でも、一人だけは他の人と違った。この人は陸一心(松本勝男)の養父、陸徳志という普通の小学校の先生だ。陸徳志はまず陸一心の命を助けるために、お金もたくさん使って、一生懸命頑張った。その後、日本人の子供を自分の子として育てたので、文化大革命にも「売国奴」として批判された。当時の中国で、陸徳志の行為が理解できなかった人が多かっただろう。今から考えれば、人道主義者は「この子たち悪いことを何もしなかったよ」と言い、非難してはいけないと主張するかもしれない。でも、このドラマで描写されたソ連が日本人を殺した場面は当時日本人が中国人を殺した場面と何か違いがあるのか?全く同じだった。この場面を見た私は、もし自分の家族や友達が戦争で殺されたら、絶対相手の子を育てることは許せないと思った。日本人全体を憎むようにもなるかもしれない。したがって、日本人は侵略に参加した人として謝罪しなければならない。もしある日本人は謝りたいのなら、まず被害者が受けた苦しみを理解し、被害者に対して誠意を見せなければならない。この視点から考えると、日本人は侵略国の人として、戦争歴史に対し被害者の苦しみを理解することが一番大切だと思う。

3 件のコメント:

  1. 私も日本人の子供を育てる陸徳志の行動について頭では人道主義を実践した偉い人だと思いつつも、心では彼の行動を理解することができません。勿論、陸一心には日本人だということ以外には何の罪もないです。しかし、このドラマの背景が戦争の直後だということを考えてみると、周りの人は陸徳志の行動を理性的にも感情的にも理解することができなかったはずだと思います。たぶん、私が 陸徳志の妻だったら必死で反対したんでしょう。歴史というのは当時の視点から見なければならないですので、確かに彼の行為はドラマの中だから存在することができる凄く珍しい行動だと思います。

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  2. 私は陸徳志の行動が見事だと思います。敵国の子でも、子供は子供だから戦争の責任を持っていないでしょう。子供はまだ純粋ですね。だから、「残留孤児を育てるのは正しいか」という質問は当然な答えがあると思います。もっと適当な質問は、どうして陸徳志のような人はそんなに珍しいかという事だと思います。

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  3. 私も陸徳志の行動があの時の一般人が絶対できない行動だと思います。陸徳志の家族がもし日本人に殺された人がいたら、一心を養子にすることはできなくなると思います。子供はどんなに無邪気でも、両親の血が流れているので、大人になると、たいてい両親と似ている人になりますね。なので、陸徳志は「子供は無実だ」と思うようになれるのはとても偉いです。中国では「養虎為患」(日本では「飼い犬に手を噛まれる」)という諺の通りに、人間は時々面倒をみたり、かわいがっていた人から、思いがけずに裏切られたり、害を受けたりすることがあります。陸徳志はこんなことの可能性を無視するのはたくさんの勇気がいると思います。

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