2012年3月10日土曜日

戦争歴史に対し、日本人だけではなく、中国人がするべきこともあります

第五週授業1ー戦争責任や謝罪より先にするべきこと


今週の論点は笹幸恵さんが書いた「戦争責任や謝罪より先に、戦後生まれの私達にはするべきことがあります」という文だった。彼女によると、我々は「現代の視点」から、歴史を評価してはいけない。まず自分で戦争で苦しんだ人たちの心を理解するのは大切ということだ。私は前に「大地の子」を見てから発表した侵略国の人が戦争の歴史へどのような態度を持つべきかという質問への答えと同じように、彼女の意見に賛成している。さらに、彼女が戦争の責任者としての日本人の立場で日本軍に爆撃された島に訪ねた部分を読んだ後、私は中国人が中日戦争の歴史に対し何かするべきことがあるかということを考え始めた。

胡耀邦からの支持が書かれている「大地の子と私」

一番大切なのは、日本の教科書問題を非難することではなく、日本に南京虐殺について謝罪させることでもないと思う。双方の戦争の歴史の真実をきちんと調べ、いいことも悪いこともみんなに知らせることは一番大切だ。歴史を知るのはお互いに交流できるようになる前提条件だと思う。一つの例を挙げたいのが、胡耀邦と「大地の子」の話だ。胡耀邦は当時の中国の総書記として、山崎豊子が中国残留孤児についてした調査を全力で支持したのだ。山崎さんがこの素晴らしい小説が書けたのは、その支持によって、労働改造所、未開放地区への取材が可能になったことと関係が深い。つまり、胡耀邦は残留孤児の真相を世界に見せようとしていた。抗日戦争に幹部として参加した胡耀邦が、中国人の気持ちを理解できるだけでなく、また日本人の気持ちも理解できるのは不思議だ。私は彼が山崎さんの取材を全力で支持したことがよかったと思う。残留孤児の問題を知れば、日本人は自分の国が中国を侵略した事実を回避できない。だから、そのドラマは中国の文革であった残酷な事実を反映する一方、中国人の恨みと残留孤児の苦しみをきちんと描写して、日本人の良心を問いただしているのではないだろうか。謝罪は言葉だけを使ってできることだが、日本の国民が戦争への認識をすることに何の役も立たない。しかし、このドラマは、半年で三回繰り返し放送され、影響が大きかったので、日本人に何か考えさせることができたのではないだろうか?私は胡耀邦が「大地の子」を支持したことに賛成している。相手の立場を理解もせず相手の行動を批評すると、相手も私達の気持ちを理解してくれないのではないだろうか。したがって、中国人はまずこの歴史について知識を持たなければならない。私たちは日本人がこの戦争で受けた苦しみもきちんと勉強しなければならない。戦争の責任は、一つの国だけが負担することではない。双方ともするべきことがあるのだ。

相関文章:
『大地の子』と私

3 件のコメント:

  1. 私もウェンさんの意見に賛成です。謝罪より優先しなければならないのは歴史的な事実をちゃんと分かることだと思います。言葉だけの謝罪は意味ないでしょう。歴史を勉強する目的は過去の間違いを反省し同じ間違いを繰り返さないことです。過去のことを美化したり隠したりせず事実そのまま対面することから始まるべきだと思います。だから「未来を開く歴史」のような動きは非常に大事な一歩だと思います。歴史をちゃんと勉強した後、謝罪をするいかしないか、責任を感じるか感じないかとすることは人の良心に任せたいです。

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  2. ウェンさんの態度は素晴らしいと思います。私も賛成です。知識と理解はもっと大事にしなければなりません。そのために、自分の偏見を捨てて公平にすべての視点を評価するのは必要です。確かにそれは難しいですが、しないと他の人を本当に理解できないと思います。

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  3. そうですね。中国ではよく使われる言葉「理解万歳」の通りに、相手の状況を理解しようというのは平和への第一歩です。相手の理解を求める人はまず相手の過去の苦しみを認めるべきです。戦争の時、誰でもある程度に被害者です。しかし、自分の苦しみに閉じ込められていると、他人の苦痛が感じられなくなってしまいます。なので、理解の第一歩は自分を被害者意識から解放することだと思います。そうしないと、なかなか自分と他人の過去に対面するが出来ないですね。

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